寝かしつけでよくある疑問10個を解決!夜泣き、うつ伏せ寝、早朝起きなどのお悩みに一挙にお答え

3分で分かる!寝かしつけ強化クラス




赤ちゃんを育てるうえで悩むことの1つが「寝かしつけ」。

赤ちゃんを大切に思えば思うほど心配や悩みも尽きませんが、今回の記事では、そんな寝かしつけでよくあるお悩み10個にお答えします!

  1. うつ伏せ寝が心配!
  2. 背中スイッチがひどくておろせない
  3. 指しゃぶりはやめさせたほうがいい?
  4. 授乳での寝かしつけをやめたい
  5. パパの寝かしつけは「イヤ!」と寝てくれない
  6. 昼寝をさせても30〜40分で起きてしまう
  7. 夜中に頻繁に起きて泣く
  8. 毎朝4時や5時に起きて泣いてしまう
  9. ねんねトレーニングはどのくらいで効果がでる?
  10. 泣かせっぱなしは愛着形成に影響があるのでは?

①うつ伏せ寝が心配!

「窒息や乳幼児突然死症候群予防のために、赤ちゃんは仰向けに寝かせましょう」という注意事項を耳にしたことがある方も多いかもしれません。安全のため1歳までは仰向けに寝かせることをアメリカ小児科学会は推奨しています。

しかしうつ伏せ寝のほうが寝やすい子も多くいますし、気づいたらすぐにひっくり返ってしまう赤ちゃんを見ると心配してしまいますよね。

もし寝返りがえりができていれば、無理に戻さなくてもOKです!アメリカ小児科学会も寝返りがえりがスムーズにできれば、自分の寝やすい姿勢を維持できると追記しています。
寝返りがえりをマスターするまでは、かためのマットレスにシーツをピンと張った安全な環境を整えて、寝返りしているのに気づいたらそっと戻してあげましょう。

ねんねママ
寝入りはうつ伏せで、寝た後にひっくり返すなら寝ついて10〜15分ほど経ったタイミングが狙い目!

参考文献)「SIDS and Other Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2016 Recommendations for a Safe Infant Sleeping Environment」Pediatrics November 2016, 138 (5) e20162938;
https://pediatrics.aappublications.org/content/138/5/e20162938

②背中スイッチがひどくておろせない

抱っこで寝かしつけて、そーっとおろしても「ギャーーー!!」と泣き出す赤ちゃん…この高感度の背中スイッチに苦戦する方も多いのではないでしょうか。

この背中スイッチは抱っこからおろそうとするから押されてしまいます。「頭から置くと良い」「お尻を最後まで持ってゆらしてから置くと良い」など様々な説がありますが、色々な方の経験談の中でお子さんに合う方法が見つかると少し楽になるかもしれません。

根本解決のためには、最初から抱っこではない寝かしつけを練習することが大切です。「あなたの寝る場所はここよ〜」と笑顔で話しかけ、抱っこ→おろす→抱っこ→おろすを繰り返すパフォーマンスをする練習から始めましょう。
はじめはうまくできず結局抱っこで寝ることになってしまうかもしれませんが、おりて寝なくてはいけないことを理解してもらうことは抱っこねんねのクセをとる大事な第一歩です。

ねんねママ
低月齢の赤ちゃんの場合はおくるみをして寝かせることもスイッチの感度を下げるためには有効ですよ。

③指しゃぶりはやめさせたほうがいい?

「寝る時にいつも指しゃぶりをしていて心配」というのはとても多いお悩みです。癖になるのでは?歯並びが悪くなるのでは?と心配ですよね。でも指しゃぶりは無理にやめさせなくて大丈夫です!

指しゃぶりや拳しゃぶりは立派な自分をあやす手段。指をしゃぶって自分の力で眠りにつけるのであれば、それはとてもねんね上手なことなので直す必要はありません。

小児科と小児歯科の保健検討委員会によると、12ヶ月頃までの指しゃぶりは発達過程における生理的な行為なのでそのまま経過をみて良いとのことです。

ねんねママ
1~2歳頃になると昼間の指しゃぶりは自然に減る傾向にあり、退屈なときや眠いときなど一時的なものになってくるため神経質になる必要はないようです!

参考文献)「指しゃぶりについての考え方」小児科と小児歯科の保健検討委員会http://www.jspd.or.jp/contents/common/pdf/download/06_03.pdf

④授乳での寝かしつけをやめたい

「授乳で寝ているのは悪いことなのではないか」「どうしてもやめられません」などというお悩み相談も多くいただきます。

まず一つ断言できるのは、母乳やミルクを飲んだら眠くなるのはいたって普通のこと。飲みながら寝ることそのものが悪いことなわけではないので、あまり神経質にならなくてOKです(添い乳の場合は安全確保が大切)。

ただし、飲みながら寝るクセが原因で夜中に度々起きてしまいママやパパを苦しめている場合は、そのクセをとることがトラブル解消につながる可能性が高いです。

その場合はまず「寝る=飲む」ではないと教えてあげることが必要です。例えば寝る前の授乳をリビングで行ったり、授乳のあとに絵本を読むなど別のアクションをいれたりして、最後の授乳と就寝を切り離しましょう。

ねんねママ
授乳以外の方法で寝られることを知ると、徐々に変化が期待できますよ!

⑤パパの寝かしつけは「イヤ!」と寝てくれない

困ったことにあるあるな、パパを悩ませるこのお悩み。それもそのはずで、赤ちゃん達は“いつも通り”が大好き。いつも通りであることに安心して、スムーズに寝つきやすくなるのです。

つまり、いつもママが寝かしつけをしているのに、パパが寝かしつけするのは赤ちゃんたちにとって安心することができない“非日常”。ですからパパの寝かしつけが日常になるように、定期的に取り組むことはとても大事なことです。

さらにチェックしていただきたいのが“ママがいるところでやっていないか”ということ。 慣れたママがそこにいるのに、パパが担当する意味を赤ちゃんが理解できていないから泣いてしまうのかもしれません。

今日はパパが寝かしつけるという日は思い切ってパパに任せ、ママは姿を消してみましょう。ママがいないことがわかれば「パパが頼り♡」と思ってもらいやすくなります。

一度や二度ですぐにママとの差を埋めることは難しいですが、「パパでも寝られた!」「俺でも寝てくれた!」という経験は両者にとって前進するための大事な要素になります。

ねんねママ
途中で「やっぱりママが代わる!」というのはNG。やっぱりママでないと寝られないという認識を強めてしまいます!

⑥昼寝をさせても30〜40分で起きてしまう

頑張って寝かしつけをしてもすぐ起きられてしまうと、がっかりすると共にどっと疲れてしまいますよね。月齢によっては30分程度で起きてしまうことが短すぎるとは捉えられないケースもありますが、長く寝てもらうためには寝かしつけのクセや光がカギとなるかもしれません。

睡眠の1サイクルは夜だと40〜60分程度、昼は30〜40分とも考えられているので、その1サイクルで目が覚めてしまっているのが今の状態です。

抱っこで寝かしつけられた子は、1サイクル経って浅く覚醒したときに「抱っこされていない!」と焦って泣いてしまっているのかもしれません。その場合、最初から布団におりて寝る練習をすることが解決に近づきます。今は抱っこされて「ここが寝る場所」と思っているので、その意識を変えていきましょう。

もしくはその浅い覚醒のときに光に反応して「光っているな…起きよう」と目覚めてしまっているのかも。暗い部屋で昼寝をすることで解決する場合もあります。(※真っ暗な寝室での昼寝は昼夜を覚えた生後2〜3ヶ月以降が推奨)

ねんねママ
クセをとるのは難しいと思われるかもしれませんが、赤ちゃんは順応性が高いので少しずつ覚えてくれますよ!

⑦夜中に頻繁に起きて泣く

夜泣きの原因はさまざま、考えられる要因を確認していきましょう。

1.スケジュール

連続して長く起きすぎると脳が疲れて感情的になりやすく、ぐずりに繋がります。下記の月齢別の目安も参考に見直してみましょう。

2.睡眠環境

光や音、室温や服装など刺激になって起こしてしまう要因はありませんか?寝室は真っ暗が推奨です。リビングなどから光が漏れている場合はカーテンや遮光テープなどを活用して塞ぎましょう。
服装は大人よりも少し涼しめの格好にして、暑すぎや寒すぎにならないようにしてください。また、音が気になる場合はホワイトノイズがおすすめです。

3.寝かしつけのクセ

もし何も心当たりがないなら、寝かしつけのクセが原因かも。おっぱいを飲みながら寝たはずなのに気づいたらない!また眠るためにおっぱいが欲しい!など、自分だけでできること以外の何かが入眠のクセとなり、浅い覚醒の度にそれを求めて泣いているのかもしれません。

⑧毎朝4時や5時に起きて泣いてしまう

いわゆる「早朝起き」です。原因として考えられるポイントを確認しましょう。

1.朝日の光漏れ

赤ちゃんは時計が読めないので、光が差し込んでいると「朝かな?」と起きてしまうこともあるのです。一筋の光にも反応してしまうことがあります。等級の高い遮光カーテンや遮光マスキングテープなどを活用し、徹底遮光することで対策できます。

2.寝るのが早すぎる

月齢にもよりますが、本人が寝られる睡眠時間以上の時間を親が期待してしまって、早く寝かせ過ぎてしまうと起こることがあります。例えば18時半に寝ている赤ちゃんが5時頃に起床しているなら、それはおはようのお目覚めかもしれません。

3.昼寝が長すぎる/短すぎる

昼寝が長すぎると早朝にもう眠くなくなって起床してしまうことがあり、短すぎると疲れ過ぎた状態で眠るために睡眠が浅くなって起きてしまいやすくなります。睡眠記録をつけながらベストを探ってみましょう。

4.昼寝〜就寝までの時間が長すぎる

連続で長い時間起きて疲れ過ぎた状態で眠りにつくと、眠りが浅くなって起きやすくなります。前述の表も参考にしながら、疲れすぎないタイミングでの寝かしつけを意識しましょう。

5.生活リズムの乱れ

夜の睡眠と朝寝の境界が曖昧になっていたり、起床と就寝の時間がバラバラになることが乱れの原因になることが多いです。できるだけ毎日同じ時間に起床・就寝し、しっかり日光を浴びて活動してから朝寝に入れると良いでしょう。

6.室温の変化

朝方になるとエアコンが切れることによって起こりやすくなります。スイッチを入れるタイマー機能を活用したり、つけっぱなしにすることによって快適な室温を保ちましょう。

7.騒音

家族が早朝に起きる生活だったり、近隣住民の生活音やアラーム、始発の走る音などが聞こえたりして起きてしまうことが考えられます。音が気になる場合は、ホワイトノイズを部屋に流して遮音しましょう。

⑨ねんねトレーニングはどのくらいで効果がでる?

「ねんねトレーニングをするといい」など聞いたことがあるかもしれませんが、「赤ちゃんを寝るまで泣かせるんでしょ?」「どのくらい頑張れば効果がでるの?」などと気になることもありますよね。

ひとくちにねんねトレーニングといっても、やり方は色々あるので成果が出るまでの時間の長さも違います。ファーバーメソッドに代表される部屋に一人にして泣く時間をつくる方法は、1週間続けていれば何かしらの変化は見えてくるほど比較的短期間で変化が見えやすい一方、少なからず泣いてしまうのが特徴。できるだけ赤ちゃんの希望に寄り添う形ですすめるトレーニングはやさしい分、時間はかかる傾向があります。

※ファーバーメソッドやスリープレディーシャッフルといったメソッドを使ったトレーニングは生後6ヶ月以降を目安として推奨しています。

ねんねママ
介入すればするほど長引く傾向にはなりますが、短期間で解決したいのか、時間はかかっても良いからやさしく取り組みたいのか、ご家庭の方針で選ぶことをおすすめします。

⑩泣かせっぱなしは愛着形成に影響があるのでは?

赤ちゃんを部屋に一人にして泣かせるなんて!親のことを信じられなくなってしまいそう…などと心配にもなりますよね。

でも大丈夫、愛着形成に問題はありません。2012年にオーストラリアの研究者たちがねんねトレーニングの長期的な影響についての研究を発表しているのですが、その中でねんねトレーニングをしても〝問題行動やストレスレベルに差がなかった〟という結果が報告されています。つまり〝愛着形成に悪影響はなかった〟ということになります。

ねんねママ
お腹がすいた、おむつが気持ち悪いなど理由があって泣いている場合は速やかに対応してあげることが愛着形成につながります。

参考文献)Anna M H Price , Melissa Wake, Obioha C Ukoumunne, Harriet Hiscock “Five-year follow-up of harms and benefits of behavioral infant sleep intervention: randomized trial.” Pediatrics Oct;130(4) P643-51(2012)

以上が寝かしつけでよくある疑問と回答でした!
YouTube動画でも色々なお悩みにお答えしているので、興味があればぜひチェックしてみてくださいね。
ねんねママのもっとラクする子育て情報局【旧:寝かしつけ専門学校】 – YouTube

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