こんにちは、ねんねママです!
令和3年6月に育休に関する法律(育児介護休業法)が改正されたこと、知ってますか?
今年、令和4年4月からは育休、特に男性の育休制度が変わるんです!
その内容をわかりやすくお伝えするとともに
・取得率が上がると、ママや赤ちゃんにどんなメリットがある?
・給付金や社会保険料などお金のこと
・パパの育休と寝かしつけ
これらについても触れていきたいと思います!
皆さんは身の回りに育休を取ったパパはどれくらいいますか?
令和2年時点で男性の育休取得率は12.65%、6人に1人もいない計算です😱

※本記事の内容は厚生労働省ホームページ「育児·介護休業法について」に掲載の資料等に基づいて記載しております。下記のURLからご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html
育児·介護休業法の改正内容
政府は、男性の育休取得率を令和2年12.65%→令和7年30%を目標に施策をうっています。
改正された項目の主な部分をご紹介していきますね!

①育休を取りやすい職場環境(令和4年4月から)

先ほど6人に1人のパパしか育休を取得していない、というデータがありました。
これまでも育休制度はあったはずなのに、なぜ育休を取得しなかったのでしょうか??厚生労働省のページに載っていたアンケートの結果から育休を取らなかった理由を抜粋してみました。
取りづらい雰囲気、職場の理解がなかった
自分にしかできない仕事があった
他にも、キャリアに影響しそう、忙しい、女性が取るものと思ったなどもありました💦
私の周りでも男性が育休を取得しようとしたら、
「嫁がいるんだろう?なんでお前が休むんだ」「休んでる間、もちろん働けるよね?周りに迷惑かけるなよな」
などと上司に言われていた人がいました…(あの時は怒り心頭でした🔥)これでは取りづらいですよね。。。
…と、それぞれの理由に課題はありますが、取得しなかった男性で職場から働きかけがなかったという方が約60%いました。
このような問題があるため、政府は雇用環境整備として規定を設けました。

②期限付き雇用労働者(契約社員など)の育休取得(令和4年4月から)
今の制度では就職や転職後、1年以上その会社に勤めていないと育休が取得できません。
ですが、これが変わって勤続1年未満でも取得できるようになりました!✨
たまたま転職した直後にお子さんを授かるケースだってあると思うので、この方が親切ですよね◎(働く気あるのか!けしからん!という声も聞こえてきそうですが、そんなこと言ったって子どもは授かり物ですからねぇ!)

③産後パパ育休制度(令和4年12月9日までに)

出生後まもない頃はママの体力的にも赤ちゃんのお世話も大変な時期です。
この期間にパパが育休を取得できることは、ママの心のためにも、そしてパパの経験値を積んでいくためにも、今後の夫婦関係のためにも!!!とっても大事ですよね。
今回の改正ではこの大事な期間に、パパの育休制度が新たに設けられます。
・2回まで分割可能
・申出は原則2週間まで
・分割する場合は申出はまとめる
・協定があれば休業中の就業も可
以前よりは使いやすい制度になったと思います。
以前は1ヶ月までに原則申出が必要でした。それが2週間前になったので、より柔軟になった感じですね🌟
また、原則不可だった分割が8週目までで2回、それ以降で2回、合計4回に分割することができるようになります。

さらにですね!実は育休を取った男性のうち、80%が1ヶ月未満というデータがあります😱
たった数日や1週間くらいで…あの無限に同じことを繰り返す辛さや、いつまで続くか分からない寝不足の暗闇を、十分には分かり合えないですよね。。。
月齢が進んだら進んだで、育児や寝かしつけの大変さって変わっていきますし、保育園を探す活動もあります。
そういった意味で状況に応じて、分けて取得できると赤ちゃんや家庭の負担は軽減されると思います。

さてさて、そもそもなんで国は男性の育休取得率を上げようとしてるんでしょうかね?
日本全体に関わるその理由や背景を解説していきます!
育児·介護休業法改正の背景
背景には女性の働き方の問題があります。
厚労省の調査によると、出産した女性が働き続ける割合は53.1%です⚡︎
約半分の方が同じ職場で働き続けられないという現状です😱

主な理由としては
・家事·育児に時間を割くため(29.2%)
・転勤等がある理由で継続勤務が難しい(26.2%)
離職の70%以上の理由が、自発的なものを含め「仕事と家庭の両立」の部分です。
他には「パートナーの理解が得られない」「夕方から夜の時間に勤務時間があった」などの理由でした。
日本の男性は世界的に低水準?

ご覧いただけたでしょうか…
日本は、夫が家事·育児に費やす時間が、世界の中でもとてもとても短いのです…。
これは日本人の価値観のほか、拘束時間が長いなど育休を含む会社側の問題もありそうですね。。
また、日本において平日の夫の家事·育児時間が長ければ長いほど、妻が働き続ける割合が高いことが表からわかります。

反対に、まるっきり任されていると続けるのが難しい現状…ということですよね😓

さらに夫が休日に家事·育児をしている時間が長いほど、第2子以降が生まれる割合が高くなっています。

これらが改善されれば、どんなメリットがあるのでしょうか?
男性の育休取得率が上がるメリット
厚労省の調査の結果から、家事·育児に費やす時間を改善できれば
・妻が安定して働き続ける割合が高まる。
→世帯年収の低下防止で家計の確保(つまり家のお金が増える!!)。
会社側も人材不足解消(女性が働けますもんね!)、採用コスト抑制などで企業活動の安定につながる。
・合計特殊出生率が上昇し、次世代の担い手を増やすことができ、少子化の改善にも寄与する。
家庭にとってはお金に余裕ができてハッピー💓というだけでなく、パパの家事·育児時間が増えて産後の苦楽をともにすることで、家庭円満の要素にもなり得ますよね!

これらのデータから、男性の育休取得率が上がることはご家庭にも日本社会にも効果をもたらすことがわかりますね。
そこで「夫の家事·育児参加時間を増大させる」「会社側の育児に対する環境整備」を軸として改正が行われるということです。
さてさて、妻が働き続けることで収入が確保されるのは良いですが…育休中のお金はどうなってるの?いくらもらえるの?パパが育休している間、貧乏になるのでは??というのも気になりますよね?
次にその点を解説していきます。
育児休業給付金と社会保険料
育休の給付金
(産後パパ育休を含む)育児休業を取得+受給資格を満たせば原則育休スタート前の給与の67%が給付されます。
180日(6ヶ月)以上育休を取得したら、180日以降は50%になります。
取得できる機会は増えましたが、収入はこの期間減りますね…💧
会社によっては減った分を補填するところもあるようですが、ほとんどの家庭が減収にはなります。
男性の育休を取らない理由で、収入減は多くの割合を占めていましたがこの点もネックになっていますね…
取っても期間が短い、というのにもこの理由が関係しているかもしれません。

また、以前に休職等の期間がある方や転職したての方、産後パパ育休期間に仕事したり賃金を得た場合などは注意が必要ですので、ご自分が対象かどうか人事部署で確認してみてください。
育休期間に免除される社会保険料
皆さん、社会保険料って月にどのくらい払っているか、ちゃんと認識していますか?
私は毎月給与明細を見るたびに「たっか…」と思ってました。。。(笑)
実は、社会保険料(厚生年金保険、健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険)って、給与のおよそ15%近くあるんです💦 (本来は30%程度ですが、会社と折半なので15%程度と計算しています。※人によって違います)
ですが!育休期間は一定の要件のもとでこれが免除されるんです!
これは事業主(会社)側分も含めたものです。
②①に加えて、月の育休期間が14日以上であること(令和4年10月以降)
今回の改正で②が加わりました。
これまでは月末の1日だけでも育休中ならその月の社会保険料が免除でした。

また、労使協定のもとで育休中に仕事をした場合の日数はこの14日間には含まれないので注意が必要です。
さらに、ボーナス(賞与)に関しては連続して1ヶ月以上育休を取った場合に社会保険料が免除になります(令和4年10月以降)。

令和4年10月以降は、数日しか育休していないのに、半年ほど範囲のある賞与の分が免除になることはなさそうです。
育休中は減収になりますから社会保険料免除の制度は頭に入れながら、家庭で調整して期間を設定できると良いですね♫
最後にパパが育休を取った際に、必ず当たるであろう寝かしつけや夜泣きの壁について少しお伝えします。
パパの寝かしつけは重要
産後のママの体は、交通事故に遭った後といっても過言ではないほどダメージを受け、精神的にも不安定な時期です。
そんな状況で家事に加えて毎日授乳や寝かしつけ、おむつ替えなどやることがたくさんあるのです。

パパの頑張りがママの心と体の支えになり、赤ちゃん含めて家庭全体を守ることになります。
そのために、私がお手伝いできることは寝かしつけの部分です。
パパの寝かしつけのポイントについて、記事と動画がありますので、ぜひご覧になってください。
育児·介護休業法改正とパパの育休や寝かしつけまとめ
●会社側にも育休促進の措置を義務づけの動き
●妻の出産後離職率が高く、夫の家事·育児時間と相関性がある
●男性育休取得率が低いのは会社側の環境整備にも課題がある
●育休中の社会保険料免除の規定は厳格化の傾向
パパの育休が増えることによる効果は、確実にママにも家庭にも社会にもあると思います。
YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママちゃんねる」やインスタグラムなどで日々寝かしつけや子育ての情報発信をしておりますので、参考にしていただければ幸いです。
寝かしつけに困ったら個別相談やグループ相談サービス「寝かしつけ強化クラス」もありますのでチェックしてみてください♫