こんにちは!
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(@nenne_mama)です。
この記事では生後4ヶ月の赤ちゃんの成長・睡眠について、睡眠の専門家の視点で解説をしていきます。
▼YouTubeでは動画でお話ししています。
■目次
生後4か月の成長と睡眠の悩み
平均的に4か月くらいになると起床と睡眠のリズムがはっきりしてきます。
寝返りをできるようになってくる子もいますね。おくるみに巻いて寝かせている赤ちゃんは、寝返りができるようになったら外してあげましょう。
うっかり寝返りしてしまったときに、手足が巻かれていると思うように動けずに窒息してしまう可能性があります。
スワドルアップのような体が動かせるタイプのおくるみか、スリーパーを着せるようにしてください。
▼スリーパーのおすすめについてはこちら
また4ヶ月頃になると、首がしっかりすわってきて、目や耳の感覚もはっきりしてきます。
うまれたばかりの赤ちゃんは、目がはっきり見えておらず、ぼんやりしか物を認識できていないのですが、この頃になると目で見たものを手を伸ばしてつかむ、ということもできるようになってきます。
そうすると脳に入ってくる情報が莫大に増えて、赤ちゃん自身がいろんな変化や刺激に敏感になってきます。
そこで「睡眠退行」という現象がおこります。
この記事ではこの4か月の睡眠退行についてお話、対策の解説をしていきます
睡眠退行とは?
睡眠退行とは、急成長期に起こるもので、それまで良く眠れていた赤ちゃんがいきなり夜中何度も起きたり、昼寝が短くなったり、寝つきが悪くなったりすることです。
メンタルリープという言葉で聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。メンタルリープの週数を教えてくれる専用のアプリもあります。
4か月頃になって今まで以上に物がよく見え音もよく聞こえるようになって、頭の向きも自由に動かせるようになってくると、「ママがいない!」といったような情報もすぐに察知できるようになります。
大人も子供も睡眠サイクルの切れ目にはふと目を覚ましているのですが、その時に寝ついたときと状況が変わっている(ということに気づけるようになる)と、不安になって「ギャー!」と泣いてしまうのです。
こういったことが4ヶ月ごろの睡眠退行の仕組みです。
睡眠退行は必ず起こるものではありませんが、おおよそ起こりやすい時期は決まっており、これ以降にも8ヶ月・11-12ヶ月・18ヶ月ごろに起こることが多いです。
睡眠退行期の夜泣き・寝ぐずり対策
4ヶ月の睡眠退行時にとる対策として、以下の3つが挙げられます。
・起きてから1時間半以内に寝かしつけをする
・寝ついた時と同じ環境をキープする
・スキンシップをたくさんとる
それぞれについて詳しく解説していきます。
①起きてから1時間半以内に寝かしつけ
赤ちゃんには元気に機嫌よく起きていられる時間の限界があります。それを超えてしまうと疲れすぎてストレスホルモンが過剰に分泌され、眠いのにうまく眠れなくなってギャーギャー泣くことになってしまいます。
そのため、疲れすぎる前に眠そうになってきたタイミングで寝かしつけてあげることが大事です。
生後4ヶ月の赤ちゃんの寝かしつけのタイミングの目安は1時間半〜2時間程度です。少し短めから寝かしつけを試してみて、眠くなさそうだったら伸ばしてくようなイメージでやってみてくださいね。
②寝ついたときと同じ環境をキープ
睡眠退行期は刺激に敏感になっている時期です。
上でもご説明したように、寝ついたときの環境と目が覚めた時の環境が変わっているとびっくりして不安になり、泣いて起きてしまいます。
そのため、寝ついた時と同じ環境をキープし続けてあげることが大切です。具体的には、部屋を暗くして整えた環境で寝かせるということです。
例えば、寝かしつけてもらったときは抱っこで寝かせてもらったのに気づいたら降ろされていた!だとか、おっぱいを飲みながら寝たはずなのに気づいたらおっぱいがなかった!だとか、音楽がかかっていて寝たはずなのに気づいたら止まっている!などということがびっくりする要因になります。
添い乳のやめ方については別記事でご紹介しています。
▼添い乳の卒業方法
そして、整えた環境というのは例えば、遮光カーテンで真っ暗(朝になっても朝日が入ってくるなどの変化がない)、お布団から転がり落ちたりしない環境、適切な室温などのことを指します。
具体的なことはこちらの動画でご説明しています。睡眠退行期でなくてもとっても重要なので是非確認してみてください。
▼寝室環境の整え方
③スキンシップをたくさんとる
新しい情報に脳が混乱し、不安になってしまいがちな月齢なので安心させてあげることが大切です。
赤ちゃんを安心させられる方法、それがスキンシップです。ぎゅーって抱きしめたり、頬をすりすりしたりすることです。
寝る前はしっかりスキンシップをしてあげて、イチャイチャタイムをとって安心させてあげましょう。
このイチャイチャタイムを明かりを暗めにした中でできると、よりスムーズに睡眠に入りやすいので試してみてくださいね♪
4ヶ月の赤ちゃんのママへのメッセージ
睡眠退行の時期はそれまでやっていた寝方ができなくなってしまったりするものです。
1週間で終わる子もいれば1ヶ月ほど続く場合もあります。1ヶ月って…!途方もなく感じますよね。
この間はいつもより少し介入度が上がってもOKです。介入をあげるときはあやしの段階を意識してみてくださいね。
この時期に介入度を下げる練習をしようとしてもなかなか難しいので、「できればいつも通り寝かせたいな~寝てくれたら嬉しいな〜」くらいでチャレンジしてみてくださいね。
▼あやしの段階についてはこちらの記事で解説しています
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