こんにちは!
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(@nenne_mama)です。
皆さんはお子さんをどのような環境に寝かせていますか?
私が睡眠コンサルティングをしている中で聞く感覚だと、このくらいのイメージです。
・大人のベッドで同室 15%
・お布団で同室 40%
・ベビーベッドで別室 5%
※あくまで感覚なので統計ではありません。
外国だと赤ちゃんの頃から別室で寝かせるというのがスタンダードな国もありますが、日本はほとんどの方が同室で寝かせていると思います。
別室だとどんなメリットがあるの?子供のためにはどっちがいいの?という疑問に回答していきます。
■目次
「こうでなくちゃ」は存在しない
「親と同室にしないといけない」反対に「一人で寝かせなくてはいけない」ということはありません。
どちらでもいいんです。親と子がそれぞれしっかりと睡眠をとれているのであれば、必ずこうしなくちゃいけない!ということはありません。
ただ、一つだけ大事なのは「安全性」です。これだけは命にかかわるので手を抜くわけにはいきません。
例えば同室の場合、大人のベッドに一緒に寝ているのは安全とは言えません。
大人が寝返りをうって踏みつぶしてしまう危険性や寝相が悪く回転して大人の掛け布団の中に頭を突っ込んで窒息してしまう可能性、マットレスと壁の隙間に頭が挟まって窒息してしまう可能性、ベッドから転落する可能性など様々な危険性が潜んでいるからです。
同室でも別室でも、布団でもベビーベッドでも、赤ちゃんの手の届くところにモノが置いてあるのも安全とは呼べません。
例えばベビーベッドに立ち上がると隣の鏡台の化粧品に手が届いてしまう…ということになると、気づかない間に口紅やファンデーションなど口に入れてほしくないものをベッドに持ち込んでしまう可能性があります。キャップやチップなど小さいものを万が一飲み込んでしまったら大変ですよね。
こういった危険だけは避けて整えておくことはぜひやってください。
それさえ整えられていれば、同室でも別室でも楽な寝方でOKです。
▼安全な寝室環境の整え方
▼赤ちゃんの寝室ポイント12
欧米でよく聞く「一人で寝かせる」スタイルとは?

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アメリカやフランスで一般的なのは、赤ちゃんができたら赤ちゃんの部屋を用意し、生まれた病院から帰ってきたらその部屋で寝かせるというスタイルです。
日本人からすると、新生児を一人で寝かせるの?!ともうそれは信じられないびっくりなのですが、国が違えば文化が違う。割とそうしているご家庭が多いのが事実。
最初の数か月だけはママが子供部屋で寝たり(子供はベビーベッドなので別の寝床です)、親の部屋にベビーベッドを持ってきて母乳やミルクを飲ませるお世話をしたりするのですが、ある程度のタイミングになったら子供を一人の部屋に寝かせて夫婦は別の部屋で寝ます。
反対に向こうの方々からすると、日本人がやっている”赤ちゃんと添い寝”は信じられない!と言われたりすることもあるようです。赤ちゃんをつぶしてしまわないか心配だから、というのが理由です。
最初にお伝えした通り、どっちが正解でどっちが不正解というのではありません。安全が確保できて、親子お互いよく眠れてればOK!です。
同室のメリット/デメリット
まず知っておいていただきたいのは、米国小児科学会も同室を推奨しているということ。
赤ちゃんの突然死(乳幼児突然死症候群)を防ぐために「同室で別の寝床で寝ること」を推奨しています。
赤ちゃんの様子がおかしい!というとき、同室であればすぐに気づいて対処することができるためです。
同室のメリット
先に述べたように、赤ちゃんの様子が急変するようなことがあってもすぐに気づくことができます。
授乳やおむつの交換をするにも、すぐ隣にいるのでママの移動距離が少なく対応することができます。夜中に起きた時にすぐに添い乳で寝かしつけができるのも同室だからこそ。
それ以外にも常に赤ちゃんの息遣いを感じることができ、手の届くところで見守れる安心感があります。
また、1つの寝室で家族全員寝ることができるため、1LDKの家でも(我が家ですw)誰もリビングに追い出されることなく全員寝室で眠ることができます(子供だけ別室に寝かせようとしたら我々夫婦はリビングで寝ることになってしまいます…)。
泣いたときにすぐに反応できるのは、集合住宅に住んでいて近隣トラブルなどを気にしなくてはいけない場合にも良いポイントです。
同室のデメリット
赤ちゃんの小さい泣き声(寝言泣き)にも反応してしまいがちです。特にママは産後、赤ちゃんの声に敏感に反応するように脳の回路が作られてしまうので、ちょっとした「ふえ~」くらいでも目が覚めてしまいがちです。
そうなるとママが良く眠れないこと、そしてそこで泣き声を収めようと思ってあやしてしまうことによって赤ちゃんが自分で眠りに戻る力を身に付けることを妨げてしまうということにもつながります。
また、添い乳は癖になりやすいので、癖が原因で夜中頻繁におきてしまうなどのトラブルが起きやすくなります。添い乳の卒業に苦労される方も多いです。
▼添い乳の卒業方法
さらに、布団で添い寝をしている場合は子供が動くようになってくると場所の取り合いになったり、突然のかかと落としをお見舞いされたりするなど、ママやパパの睡眠が阻害されてしまう可能性が考えられます。
対策としてはベビーサークルで布団に境界線を引くことをおすすめしています。
▼赤ちゃんとお布団に添い寝する場合の安全・快適な寝床の作り方
▼リアル我が家の寝室紹介動画(境界線を引いたお布団で寝ています)
ベッドを導入したいけれど、今更ベビーベッドを買うのもなぁ…という方にはキッズベッドに変型できるベビーベッドがおすすめです。
▼2歳以降も使える変型ベビーベッドおすすめ
別室のメリット/デメリット
赤ちゃんを別室で寝かせる場合は一人にしても問題のない安全な環境を整備することが絶対条件です。
1歳以下の場合は掛け布団なども危険なので、改めて睡眠環境を見直すようにしてください。
ベビーモニターを導入して様子を見られるようにすることをおすすめします。

別室のメリット
別室の最大のメリットはぐっすり眠れることです。子供が朝まで一人で寝てくれるようになれば、お互いの声や寝返りなどの動き、寝相などに影響されることなく眠ることができます。
同室で寝ている場合と比較して干渉度合いが低くなるので、早い段階で朝まで眠れるようになる可能性が高くなります。
添い寝や添い乳ができない分、そういった癖によって頻繁に起きてしまうことも防げますし、それらを卒業するのに苦労することもありません。
また、子供が別室で寝ることによって、夫婦が一緒に眠れるため夫婦関係にもメリットがあります。同じ部屋に赤ちゃんが寝ていると夫婦の時間も持ちづらく完全にパパとママになってしまいがちですが、夫婦だけの部屋があることによってパートナーとしての意識を保つことができます。
別室のデメリット
夜間の授乳が必要な月齢であったり、夜泣きをしていたりする場合、その都度ママは自分のベッドから出て、部屋を出て子供部屋へ行き、お世話をして寝かしつけて、部屋に戻る…という工程を繰り返さなくてはなりません。これが大変です。
また、先に述べたように同室にいるよりも変化に気づきづらいため、仮にうめき声をあげていたりしても聞こえずに対処が遅れるというリスクはあります。そのため、ベビーモニターの使用をおすすめしています。
当然ながら部屋が2つ以上ないと子供部屋と夫婦の寝室を設けることができないので、実施できる住宅環境が限られるところもデメリットです。
赤ちゃんの頃は一緒に寝ていたけれども、成長してきたために一人部屋に移動する…となったときにトレーニングが必要になります。
▼スムーズに一人部屋に移行させるコツはこちら
どちらが良いかは家庭次第
上記のようにどちらにもメリットデメリットがあります。
目の前に子供がいるほうが安心して眠れる方もいらっしゃれば、別々の部屋で寝るほうがぐっすり眠れるという方もいらっしゃって、感じ方はそれぞれです。
安全だけは確保していただき、親子ともによく眠れる形を模索していってくださいね♡
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