こんにちは!
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(@nenne_mama)です。
2019年12月、アメリカAmazonで傾斜型ベッドの販売自粛が決定しました。
4月にリコールとなったフィッシャープライス「Rock’n Play Sleeper」をはじめとした同様の形状の製品すべて販売を取りやめるべきという動きが出ています。

このフィッシャープライスの「Rock’n Play Sleeper」では30人以上の赤ちゃんが死亡、同様の製品を含めると実に70人以上の赤ちゃんが命を落としています。
恐ろしいし、本当に悲しいですよね。。
ここで気になってくるのは、傾斜型のどのような部分が原因となって死亡事故が起きてしまったのか、我が家で使用している製品は安全なのかどうか、というところです。
1つずつ解説していきます。
▼動画では人形を使った角度の検証もご覧いただけます
傾斜型ベッドとは?
「傾斜型ベッド」とは日本では聞きなれない言葉ですが、身体が斜めの状態になる寝具のことを指します。
具体的にはこういったタイプの寝具です。

バウンサーはこれに含まれません。なぜならバウンサーはもともと寝具ではないからです。
そこで寝ることの安全性についてはこの後で解説していきます。
傾斜型ベッドがどう危ない?
傾斜型ベッドでの事故の要因は大きく分けて2つ。
寝返りによる窒息死

まず1つめが寝返りによる窒息死です。
問題となっている製品はベルトを着けて使用するように説明されていますが、実際のところはベルトを着用せずに使用してしまっていた親も多くいた模様です。
斜めになっている寝床で寝返りをうち、元に戻れなくなったまま顔が布に埋まってしまって呼吸ができなくなってしまう、というようにして事故は起きています。
死亡まで至らなかったものの、転落して怪我をしたという事例もあります。
気道圧迫による窒息死

ゆりかごのような形になっている寝床は体がL字型になります。
この斜めの姿勢は頭を前に倒し、気道をふさいでしまうことになります。
思うように自分で動くことができない乳幼児は、そのまま窒息してしまうのです。
危険な角度
これらの事故の分析より、アメリカの消費者製品安全委員会は10~30度の角度になる傾斜型ベッドは危険だと発表しています。
反対に、10度以下になると窒息のリスクがなくなるとされています。
そんな角度で言われてもよくわからないよ!と思われるかもしれませんが、角度のついた寝床を使わないことが安全であることに変わりはありません。
たまご型のやわらかい寝床やベッドインベッドを使用されている方、睡眠環境の安全性を今一度見直してみることをおすすめします。
▼赤ちゃんのための安全な睡眠環境とは?
バウンサーや授乳枕を寝床として使用してもよいか
安全な睡眠環境とは、フラットで揺れない寝床に、背中をつけて、やわらかい寝具やバンパーなしで、拘束せずに寝ることです。
つまりはバウンサーや授乳枕などは寝床として適していないんです。
まず寝かしつけをバウンサーですることはおすすめしません。
なぜなら揺られながら眠ることが癖になってしまうからです。揺れていないと、バウンサーでないと、眠れなくなってしまいます。
これでは夜寝かせるのが大変になってしまいますよね。
もしうっかりバウンサーで寝てしまった場合は、そっと抱き上げて安全な環境に移してあげてください。
起きるリスクが嫌!という方、どうしてもそのままにしておきたい!という場合、必ずそばにいて見守るようにしてください。
それから、授乳枕に寄り掛からせて寝かせるのも、枕のような柔らかい素材に包まれて眠るようなアイテムも同様に寝床としては危険です。
身体がL字型になることや、転落して顔が埋まってしまうことによる窒息リスクがあります。
ママも赤ちゃんも安心して眠れるよう、安全な環境で寝かけてあげてくださいね。
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