乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(@nenne_mama)です。
子供を連れて旅行に行くって、準備は大変だけれど、大人同士とはまた違った楽しみがあるものですよね。
ただ心配になってしまうのが睡眠のこと。
寝かしつけに新たな癖がついてしまわないか、普段より激しく夜泣きをしないか、夜泣きをしなかったのに夜泣きが始まってしまわないか、心配でご相談してくださるクライアントさんも多くいらっしゃいます。
パパとママもせっかくの旅行の夜、できればゆっくり過ごしたいですよね。
そこで、子供(特に赤ちゃん)を連れて旅行に行くときに気を付けたいこと、快適に過ごすためのコツなどについて解説していきます!
新たな癖を防ぎたい
大事なのは癖を最小限にすること
旅先でテンションが上がっていたり、いつもの環境でなくて精神的に不安定になっていたりして、なかなかいつもの寝かしつけ方では難しいことが多いです。
だからといっていつもと違う寝かしつけ方をしてしまうと、それが癖になってしまって自宅に帰ってからもその方法で寝かさなくてはいけなくなるのではないか…というのが心配ですよね。
旅先は非日常空間、かつ連続起床時間も長くなりがちなので、ある程度寝かしつけの関与が高くなる(例:トントンだけで寝られたのに抱っこを求めてくる)ことは仕方ありません。
なので、イライラしながら長時間かけるよりも、ちょっといつもより手がかかることを許してあげるほうがママやパパの気持ちとしてもよかったりします。
ただ、お子さん自身もその方法が今だけ特別なんだと理解してくれたら良いのですが、帰ってからもその方法で寝かせて欲しいと甘えてくることもあります。
その場合、数日間かけて癖をとるトレーニングが多少なりとも必要になります。
ついた癖が強ければ強いほど、その癖をとるのにも時間と手間がかかることになります。
そのため、帰ってから苦労しないためにはできるだけ癖を最小限にすることを意識してあやすことが大事です。
まず知ってほしい!「寝かしつけサポートの段階」

最もサポート度が強いのが授乳やミルク。階段の上に行けば行くほどサポート度が弱くなります。
「トントン・なでなで」の中にはスキンシップが含まれています。背中やお腹をとんとんする、ということだけでなく、手をつないだり身体をぎゅっとしてあげたり、ママの腕枕なども同じフェーズです。
まずはいつも通りの寝かしつけ方をやってみて、うまくいかないようであれば1段階ずつ下げていくようにしてみてください。
寝かしつけが必要な子の場合
たとえば普段はとんとんで寝ている子。
ママが隣に寝転んで、とんとんすれば寝てくれる…はずが旅行先ではできない、ということが起こったとします。
まずは、とんとんフェーズ(スキンシップ)の中で関与を少しずつ濃くしていきます。身体をくっつけてトントンをしてあげたり、少し包み込むようにしてあげたり、ママとの接地面を増やす=関与を上げていくイメージです。
それでもギャンギャン泣いていてどうにもならない!という場合は抱っこに切り替えて、座ったまま抱っこ→立って(動かず)抱っこ→立って揺れて抱っこ…というように少し粘ってみてダメなら関与を上げていく、というようにしてください。
あれも効かない!これも効かない!とどんどんサポートを強めてしまいがちなのですが、サポートの段階や関与の強さを意識して、できるだけ関与を浅めに落ち着かせてあげましょう。
落ち着いたら完全に寝落ちする前に寝床に置けると夜泣きにも響きづらいです。
セルフねんねが出来ている子の場合
普段セルフねんねができている子でも、旅行先は環境が整っていなかったりして(大人のベッドしかない、寝床と親が過ごす部屋が同室、遮光が不完全、外の音がうるさい など)子ども一人にさせられない、バイバイとドアを閉められないなどということもあります。
その場合、親が一緒に寝かしつけをすることになりますが、サポートの段階に則ってまずは声かけだけするようにしましょう。
部屋を暗くして「もうねんねだよ~おやすみ」などといつもと同じように声をかけ待ちます。話しかけてきたり、構ってほしそうにしたら「ねんねしようね、おやすみ」などとできるだけ低いトーンでワンフレーズを繰り返すように答えましょう。
ここで子供が面白がったり喜んだりするようなリアクションをしてしまうと、楽しくなってしまってさらに眠りが遠のきます。低いトーンでつまらなそうに言うのが大事です。
それでもうまく眠れなくて泣いてしまうときは、近くで声をかける→体に手を触れてあげる→とんとんする…などと少しずつ関与を上げていくようにしてください。
こちらも寝かしつけが必要な子と同様、どんどんと段階を上げていかないようにするのがポイントです。できるだけ関与の薄いところで眠ってもらえるよう、過剰な関与は避けていきたいですね。
宿選びが鍵
旅行先でのねんねが心配であれば、宿選びにこだわるのがおすすめです!
ポイントは「光」と「寝床」です。
ホテルの場合
ホテルは遮光カーテンがついていることがほとんどです。ですが、寝床がベッドなのが問題です。
事前に問い合わせをして、ベビーベッドのレンタルがあるホテルを選ぶと良いでしょう。
大人のベッドで寝るのは安全性に欠けるのであまりおすすめできませんが、気に入った宿にはベビーベッドがなく(もしくはわが子のように普段は布団で寝ているのでベビーベッドに慣れていない等)、そうするしかないときもあります。
その場合は壁にくっつける対応をしてもらえるのか、ベッドガードなどがレンタルできるか聞いてみましょう(※ベッドガードは18ヶ月以上のお子さんが対象になります)。
もう1点、ホテルでありがちなのが寝る部屋と生活空間が同じであること。
子供が寝るために電気を消したら、そこから大人も真っ暗の空間で忍者のように暮らさなくてはいけない…となるとせっかくの旅行の夜、楽しみきれないですよね。
おすすめは直接的に目に入らない箇所で薄明かりをつけておくことです。寝かしつけのときから朝まで同じ状態にしましょう。
ちょうどいいところにちょうどいい明るさのライトがない可能性もあるので、ナイトライトを持参していると安心です。光源が目に入らないように足元の床に置いて、明るさは落として使用してください。ママとパパは薄明かりを頼りに、キャンドルナイトのイメージで過ごせると良いですね。
▼ナイトライトの使い方・おすすめについてはこちら
旅館の場合
旅館の場合は心配なのが明かり漏れです。特に窓側が障子であることが多いので、明るすぎて眠れないということが考えられます。
その対策として持っておくと便利なのが黒い布と遮光テープです。黒い大きめの布を持って行って、障子に目玉クリップなどで取り付けます。
隙間から明かりが漏れるのが気になったら、遮光マスキングテープを使ってふさいでみてください。マスキングテープなのでチェックアウト時にはがすのも簡単です。
▼遮光マスキングテープで隙間をふさぐ方法はこちら
もし可能であれば、布団の部屋と仕切れる空間があると良いです。広縁(窓際のイスとテーブルが置いてあるスペースです!)のイメージですね。寝かせた後はパパとママはそちらでゆっくりできると良いですね!
持っていくと便利なもの
上で紹介したものも含めて、旅行に行くときにもっていくとお役立ちなおすすめグッズを紹介します。
普段使っている寝具やお気に入りのぬいぐるみ
これが絶対的な必須アイテムです。
普段通りのパジャマにいつも一緒に寝ると安心なねんねのお友達、お気に入りのブランケットなどあれば持参しましょう。
下に紹介するホワイトノイズやナイトライトを日ごろから使われている方は、それも持っていくようにしましょう。
ホワイトノイズ
他の音をかき消して、安心して眠れる効果があるホワイトノイズ。
ブラウンノイズやピンクノイズという種類もありますが、周波数に偏りがないザーーーという安定した音のことをそう呼びます。音の壁のようなイメージで、音をかき消す効果があり、安眠に導きます。防ぎたい音源と寝ている場所の間に置くとより効果があります。
ちなみに、我が家ではこちらのホワイトノイズマシンを使用しています。

▼おすすめホワイトノイズマシンはこちら
▼ホワイトノイズについて詳しくはこちら
黒い布と遮光マスキングテープ
障子やドアの隙間から漏れる明かりに眠りを妨げられないようにするのに役立ちます。
黒い布は大きめのものがあるとカーテン代わりにすることができます。しっかりめの目玉クリップや鴨居フックなどと一緒に組み合わせて持っていくのがおすすめ。
遮光マスキングテープは黒い布のカバーしきれない隙間やエアコンのランプなど、気になる箇所にペタペタできるので、旅先で持っているととっても便利です。
ナイトライト
日ごろから使っている方はもちろん、日ごろは真っ暗で寝かせている方も、旅先では子供が寝た後に真っ暗になってしまってはママとパパも寝るしかなくなってしまいますよね。そんなときにこういったライトがあると便利です。
キャンドルナイトのイメージで薄明かりの中でお話するのもロマンチックですよね。

▼おすすめナイトライトはこちら
まとめ

楽しい家族旅行、旅先(および帰宅後)の睡眠の不安やイライラをできるだけ少なくしたいですよね。
出発前にできていたねんねの仕方は、戻ってくればまたできるようになります。
だから、あんまり心配しすぎず「ま、旅行中だからいっか!」くらいの気持ちをもって楽しんでくださいね♡
そのときにちょっと、頭の片隅にあやしの段階を意識すると、帰ってきた後に戻すのが楽にすみますよ♪
赤ちゃんのねんねに関する個別のご相談はこちらから。
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