こんにちは!
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(@nenne_mama)です。
季節も夏になってきて、暑くなってくるとすごーくされる質問があります。
それは…
「寝室でクーラーを一晩中つけっぱなしにしてもいいのでしょうか?」
これ、答えは「はい」です!
とはいえ、クーラー病なんて言葉も聞きますし、親としては気になりますよね。
この記事では、夏場の寝室の室温の整え方とエアコンとの付き合い方のコツをお伝えしていきます。
クーラーは付けっぱなしでいい

というか、つけずに室温が上がってしまうほうが危険です。
子供は大人よりも暑がりです。
子供にとっての寝室の適温は20〜22℃で、大人にとっては少し涼しく上掛けをかけたいと感じるくらいの温度です。
夏はそれでは室内と室外の温度差がありすぎるので、25〜27℃程度を目安に室温調整ができると良いでしょう(服装は薄着で!)。
特に小さいお子さんは体温調節機能がまだ発達していなく、室温が高いと体温が上がりすぎてしまう危険性があります。
暑くて寝苦しいと夜泣きや睡眠の質低下の原因になります。
また赤ちゃんの場合は、体温が上がりすぎてしまうことによって、乳幼児突然死症候群のリスクも高まります。
▼乳幼児突然死症候群についての記事はこちら
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?防ぐにはどんな対策が必要?
もちろん、朝方冷えすぎてしまう場合などはタイマー機能するなりして、適宜調整してください。
また、エアコンは乾燥するので、適宜加湿器を使うなどして湿度を40-60%に保つようにしてください。
子供にとっての適温に室温を調整して、寝心地の良い空間づくりを心がけてあげてください。
つけっぱなしで気になるクーラー病
クーラー病とは
クーラー病(冷房病)とは、冷房の強い環境によって自律神経の機能が乱れてしまうことを指します。
本来、人間の体は体温を一定に保つ機能が備わっていて、暑いときには発汗したり、寒いときには毛細血管を収縮させたりしています。これをコントロールしているのが自律神経です。
しかし、冷房で身体が冷えすぎることや、屋外との激しい温度差によってその自律神経のバランスが崩れてしまうトラブルが起こります。
クーラー病の症状
クーラー病の症状としては、手足の冷え、頭痛、だるさ、肩こり、食欲不振、下痢、不眠などが挙げられます。
大人だけでなく、子供もクーラー病にかかる可能性はありますので、万が一このような症状が出た場合はクーラーを切り、温かい飲み物を飲むなどして体を温める必要があります。
では、クーラー病を防ぎつつ、暑くなりすぎることも防ぐためにはどのようにエアコンを使用すればよいのでしょうか。
気をつけたい!エアコンとの付き合い方
適切な温度で使用する

まず最も大事なことは適切な温度で使用することです。
16℃設定のまま一晩中つけていたら、それは寒いですよね。
エアコンの設定温度については部屋の大きさやエアコンの機種にも依存するので、一概に何度ということはできませんが、室温は上でも書いた通り20~22℃が子供にとっては最適な温度です。
適温を維持できるような設定で使用するようにしてください。
風が直接当たらないように

クーラー病を防ぐためにはエアコンの風が直接当たらないようにすることも大切です。
風に直接当たることで体温が急激に下がってしまうため危険です。
また、エアコンの風は乾燥しているので、肌表面の水分も奪っていってしまいます。
部屋の構造やエアコンの取り付け位置の都合上、どうしても当たってしまう…という場合にはこんな風よけアイテムがおすすめです。我が家でも使っています。

お風呂にしっかり入る

夏場は暑くてついついシャワーだけで済ませてしまおう…!なんて思ってしまいがちですよね。
でも、エアコンで身体が冷える夏だからこそ、お風呂でしっかり身体を温めることが大切です。
暑くて湯船に入りたがらない場合は、お気に入りのおもちゃやバスボールなんかをおともに誘ってみてくださいね。
服装で調整を

寝るときの服装で危険なのは着せすぎることです。
先にも書いた通り、体温が上がりすぎてしまうのは乳幼児突然死症候群のリスクを高めるなどの危険があるため、着せすぎには注意してください。
具体的には夏場は半袖シャツに半ズボン(長ズボンでも良い)のパジャマに綿素材などの薄手のスリーパー、冬場は長袖長ズボンのモコモコしすぎていないパジャマ(綿やキルティングなど)にフリース素材などの少し暖かめのスリーパーといったイメージです。
また、子供に掛け布団は不要です。特に1歳未満のお子さんについては顔にかかってしまうことが危険なので、掛け布団は使用しないようにしてください。
1歳を過ぎて、体がしっかりしてきて寝ながらでも苦しかったら位置を変えるなど問題なく動けるようになってきたら、お気に入りのブランケットを握りながら寝るなどしてOKですよ。
エアコンは清潔に保つ

エアコンって実はすごくカビが生えやすいんです。
カビが生えた状態のエアコンを使用していると、風に乗って菌が部屋中に運ばれてしまい、くしゃみや喘息、アトピーなどの皮膚疾患の原因となります。
季節の変わり目ごとにエアコンクリーナーなどで掃除をしたり、プロの業者さんにお願いするなどして、エアコンを清潔に保つようにしてください。
まとめ

夏場はエアコンをつけっぱなしで寝てもOKです。むしろ室温が高く、体温が上がりすぎてしまうことの方が危険です。
ただし、以下のことに気をつけてください。
・適切な温度で使用する(室温は20〜22℃)
・風が直接当たらないようにする
・お風呂にしっかり入る
・適切な服装を心がける(夏場は半袖半ズボンもしくは長ズボンに薄手のスリーパー)
室温が原因になって夜泣きや深夜覚醒が起こらないように、上記に気をつけながらうまくエアコンを使ってくださいね。

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