こんにちは!
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(@nenne_mama)です。

これ、めっちゃくちゃよく聞かれる質問ですが、答えは

お腹や背中があったかければ大丈夫です!
とはいえ、心配ですよね。
かくいう私も知識を得るまでは心配で、「冷えは風邪の元!布団かけてあげないと!」なんて思っていました。
本当に冷えている場合や病気の兆候だったりする場合もありますので、見分け方や対応、適切な環境の整え方についてお話していきます。
赤ちゃんには布団ではなくスリーパーが良い

このブログでも何度も触れていることなのですが、1歳未満の赤ちゃんにお布団をかけるのは危険です。
その理由は乳幼児突然死症候群を防ぐためです。
▼乳幼児突然死症候群についての記事はこちら
温めすぎてしまったり、お布団で口や鼻がふさがってしまったりすることで、乳幼児突然死症候群のリスクが高まるため、1歳未満の赤ちゃんにはお布団の代わりにおくるみやスリーパーを着せるようにしてください。
※目安として生後3ヶ月ごろまではおくるみ、以降はスリーパーがおすすめです
▼おすすめのスリーパーについての記事はこちら
寝ている赤ちゃんの手足が冷たい理由

赤ちゃんの手足が冷たいのにはちゃんと理由があります。
赤ちゃんは皮下脂肪が少なく、皮膚も薄いため、身体の表面から熱が逃げやすい状態です。そのため、体温調節が下手っぴなんです。
体温調節が下手っぴな赤ちゃん、どうやって体温調節するかというと、末端の毛細血管を収縮させて体内に血液を集めます。そうすると手足が冷たくなるんです。
これが赤ちゃんなりの体温調節なんです。
温めすぎることのデメリット

寒いから血管が収縮してるんでしょ?あっためた方がよいのでは?と思うかもしれません。
しかし、「手足が冷たいから温めなくちゃ!」という考えにはちょっと待った!!!です。
体温調節が未熟な赤ちゃんを温め過ぎることにはデメリットがあるので、それを理解する必要があります。
デメリット① 体温調節機能の発達を邪魔してしまう

必要以上に温め過ぎてしまうと、赤ちゃんの体温調節機能の発達を邪魔してしまいます。
寒さにうまく順応できなくなってしまうなどの弊害が考えられるので、練習だと思って見守ってあげてください。
デメリット② 乳幼児突然死症候群のリスク上昇

先に紹介した乳幼児突然死症候群についての記事にも記載しましたが、温め過ぎは体温上昇を招き、乳幼児突然死症候群の発症リスクを高めてしまいます。
非常に危険なことなので、是非注意をしていただきたいです。
デメリット③ あせもによる肌荒れ

赤ちゃんはとっても汗っかきです。暑すぎてしまうと、お腹や背中にたくさん汗をかき、あせもになってしまいます。
あせもが発生すると体がかゆくなり、睡眠も阻害されてしまいますし、かきむしることによって肌荒れにもつながります。
うちの娘は肌が弱く、アトピーの兆候があるため、とにかくかきむしってしまい、夜も肌のかゆみで目をさましてしまっていました。皮膚科では乾燥と汗が原因と診断されました。
お腹や背中に手を突っ込んで、たくさん汗をかいている場合は温め過ぎなので、調整するようにしてあげてください。
冷えすぎや病気の兆候を見分けるポイント
お腹が温かいか

36℃よりも体温が低い状態を低体温と呼びます。
簡単な判断基準としては、手足が冷たくてもお腹や背中が温かければ大丈夫です。太ももまですべて足が冷えてしまっているとなると、それは寒すぎてしまっているかもしれません。
また、お腹や背中まで冷えてしまっている場合は低体温の可能性があります。
唇や爪の色

これは寝ているときには確認しづらいですが、朝起きたときに唇や爪が青紫色になっている場合はチアノーゼになってしまっています。
これは身体が冷えすぎてしまっているサインなので、体調が悪くないかよく観察し、就寝環境を見直してみてください。
気になる場合は小児科の先生に相談してみてくださいね。
体を縮こめて泣く

赤ちゃんは寒いとき、体を縮こめて泣きます。
他にも赤ちゃんが泣くには何かしら原因があるので、気温や湿度、お腹が減ってしまったのか、オムツを替えてほしいのか、寝たいのにうまく眠れないのか、睡眠環境やスケジュールを見直してみてください。
おすすめの服装と就寝環境
冬
地方にもよりますが(沖縄県などを除き)冬は暖房がないと寒いので、暖房をかけて室温を18~20℃に保つようにしてください。
これもよくクライアントさんに言われることなのですが、
「エアコンのつけっぱなしが良くないと思ってタイマーで消してます」
それ、消えたあと寒くなりすぎていませんか?
もちろん床暖房がついていたり、他の暖房手段があって、消した後も室温が保てるということであれば問題ありません。
しかし、気温が下がりすぎてしまうことで、寒くなりすぎてしまっている場合も考えられます。
温め過ぎは危険!と度々言ってきましたが、寒すぎない(ちょっと涼しいくらいの)環境を用意して、着せすぎない服装をさせることが基本のキです。少し暖かめのスリーパーがおすすめですね。
暖房つけっぱなしは乾燥するので、加湿器でしっかり加湿してくださいね。
夏
夏は反対にエアコンが切れると暑くなってしまいます。これの方がより危険度が高いです。
半袖半ズボンのパジャマを着せてエアコンつけっぱなしで良いので、室温を25~27℃に保つようにしてください。
(28℃以上は熱中症のリスクが上がるとされていますので注意しましょう)
寒そうなのが少し気になるようであれば、薄手(綿素材)のスリーパーを着せるようにしてください。
大人はちょっと1枚布団かけたいな、というくらいでちょうど良いです。
春秋
春秋の時期は気温によってエアコンの使用を調整してください。
パジャマは長袖と半袖を組みあわせて調整します。お店にあるときは、長袖長ズボン、半袖半ズボンのセットで売られていますが、なにもセットで着なきゃいけないルールではないので、そのときの気温や体調に合わせて組み合わせて調整してください。
いずれにしても他の季節同様、20~22℃の範囲の室温が適切です。
暖房を使用する場合は、冬と同様に加湿器でしっかり加湿をするようにしてください。
うちの子こんな格好しています

この写真は10月頃のものです。
ユニクロの長袖パジャマに、フリース素材の柔らかいスリーパーを着ています。
ヘルメットをかぶっているのは、地震対策で寝室に置いてあるヘルメットで遊んでしまっているからなのですが…
ちなみにこれは子供用ヘルメットです。地震大国ニッポンですから、対策は重要ですよね。遊ばないで~
▼おすすめのスリーパーについての記事はこちら
まとめ
寝ている赤ちゃんの手足が冷たい理由、ご理解いただけましたでしょうか?
まだまだ体温調節機能が未発達な赤ちゃんは、手の平や足の裏で体温調節をしているんです。
そして、温め過ぎることは危険なのです。
室温を適度に保ち、季節ごとにあったパジャマを着せるようにしてください。
▼記事の内容を解説した動画はこちらです。
▼室温と服装の解説はこちらから
赤ちゃんのねんねに関する個別のご相談はこちらから。
ねんねママさんのアドバイスだと『布団はかけずにスリーパーにする』となっていますが、子供の手足が冷たくて寒いのではないかと心配です…大丈夫なのでしょうか?